
UpDate 2010.09.29

2010.09.27 JR山陰本線 山家〜綾部間にて
写真の車は485系一族の中でもかなりの経歴を持つ存在となっています…。
国鉄は1985.03.14のダイヤ改正で紀勢本線を走る急行きのくにを特急くろしおに格上げする事にしました。
しかし、赤字も末期症状に達している国鉄では、381系を追加新造して置き換える事は出来ませんでした。
そこで、東北新幹線上野開業などで廃止になる東北特急や各地の特急列車の編成見直しを行い
捻出された余剰車両を集めて全区間直流区間の紀勢本線に投入しました。
その際、編成を4両+4両の8両編成で組成した為先頭車が全然足りないので
写真の車両がクハ480として改造されました。
ところがこのくろしお格上げは利用者から大不評を買うことになりました。
急行時代から車内設備はよくなったものの、所要時間は振り子が無いので急行時代と大して変わらず
実質的な値上げだったからです。
それから1年半が過ぎた1986.11.01の国鉄最後のダイヤ改正で
くろしおはやくもを編成短縮して捻出した381系により統一され
くろしおから捻出された485系は山陰・福知山線電化開業用に転用されました。
その後補助電源(MG)やコンプレッサーの取り付けを行い、交流機器を取り外されて直流専用となりつつも
山陰地区で走ってきましたが、2011年には新型車両が導入されるので
それまでの命となります…。

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